佐野市 佐野市こどもの国

測定日:2017年11月12日 14:20~ 15:20 晴れ 東の風2m

測定地: 栃木県佐野市堀米町579

測定方法 HSF-1(シンチレーション)、地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm・50cmの定点測定

移動測定 平均空間線量 0.053 μSv/h


東北道佐野インターから車で15分、みかも山公園から北に17分走ると到着します。本物のアメリカ製のロケットが展示されています。またリアルな恐竜のすべり台も目を引きます。幼児~小学生対象の子どものための公園で、測定日も大勢の子どもたちが遊んでいました。とはいえ主に利用しているのは地元の子どもたちのようです。


《 定点測定 》

芝生広場は、斜面に作られています。ここは斜面の下で、ロケットと恐竜が見える場所です。空間線量は0.04μSv/h台で非常に低線量、グラフを見てもセシウム137にピークは見られません。

竹やぶの下で、いかにもセシウムがたまりそうな場所、空間線量は写真1の倍以上あります。しかし、右のグラフにはセシウム137のピークが見えず、カウント数も写真1が7、写真2は9で、大差はあいません。土壌測定をしないと正確なことはわかりませんが、おそらく、ここの空間線線量の高さは自然放射線の影響だろうと思われます。

 パンフレットにはアメリカ製の本物の有人ロケット マーキュリーレッドストーンとあります。調べてみたら、レッドストーンはアメリカ陸軍が開発した弾道ミサイルで、それをNASAが改良して最初の弾道有人飛行に使ったものらしい。今、世間を騒がせている某国のミサイルもこれくらいの大きさかもしれません。

 こどもの国の展示物が物騒な話になってしまいましたが、ここの放射能は安全レベルでした。

この公園は空間線量は低いと思っていたら、やはりセシウムがたまっている場所がありました。排水溝のところの芝生、ここに雨水が集まるようになっているものと思われます。右のグラフにもしっかりとセシウム137のピークが現れています。土壌を測定すれば2000Bq/kg以上が予想されます。

傾斜地の一番下にある幼児用遊具、小さな子どもが大勢遊んでいました。空間線量は問題ありません。ここは安心して遊べます。


《まとめ》

 空間線量の低い公園で、子どもたちも安心して遊べます。本物の有人ロケット展示には驚きましたが、こども公園というものは、こうしたシンボルがあると、それでだけで楽しい気分になれるものです。”埼玉県人がよく行く”というタイトルからはやや外れるかもしれませんが、近所の「みかも山公園」とともに、この近辺は放射能に関しては、埼玉の平均、あるいはそれ以下の汚染だということわかりました。