水上町 一ノ倉沢ハイキングコース

測定日:2017年9月3日 10:10~ 14:00 晴れ 南の風1m

測定地:  群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽 一の倉沢

測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm・50cmの定点測定

移動測定 平均空間線量 0.115μSv/h


群馬県の最北部、谷川岳の麓の一ノ倉沢ハイキングコースを測定しました。ロープウェイ駅が出発点、一ノ倉沢までは舗装道(旧道)です。ここは緩やかな登りで、電気バスも走っています。一の倉沢から幽ノ沢方面に向かい、途中から川沿いに下り、森の中の山道(新道)を歩いて、ロープウェイ駅に戻りました。日曜の測定で、大勢の人が訪れていました。ほとんどの人は一ノ倉沢までで、その先に進んだり、森の中(新道)を歩く人はあまりいません。

 


《 定点測定 》

ハイキングコースに入っていきなりの高線量。舗装道路わきのたまり土です。それほど土がかき寄せてあるわけではないのに高いです。この先はどうなっているのか不安に駆られました。

ハイキングコースを行き最初のビューポイント マチガ沢のベンチです。皆が休憩する場所の空間線量が道路より高くなっていました。

お目当ての僅かに雪渓が残る一ノ倉沢です。ここでお弁当ひろげる家族連れがいました。まだ歩くことができない赤ちゃんも一緒です。楽しそうに笑っているのを見ると複雑な気持ちになります。

土の山道に入ると一層空間線量が高くなります。セシウムのピークも鋭くなります。セシウムカウントから推していったい何ベクレルになるのでしょう?怖いです。

岩のかけらが道路がわに崩れ落ちています。グラフを見ると、岩のかけらの自然放射線ではなく、やはりセシウムだということがわかります。

旧道からそれると、急な山道です。足元に気をつけながら降ります。かなりの距離を下って、やっと新道の分岐点に着きました。なんでもない芝生地ですが、ここもかなりの線量です。そろそろお弁当の時間でしたが、とてもここでは食べる気にはなりません。

一ノ倉沢ハイキングコースの平均的線量と思い、土壌を測ってみました。歩く人が少ない道とはいえ2000ベクレルを超えるとは思いもしませんでした。では、写真8はどうなるのでしょう?8000ベクレル超えは間違いないかも、、、

マチガ沢新道から旧道へのかなり急な登り道です。登山道と書かれた案内板がありました。登れど登れど空間線量は下がりません。へとへと、よろよろ登っていると、線量もどんどん上っていってしまいます。こんな場所がどうして高いの?近辺を行ったり来たりして何度も測りました。強いて言えば坂道のほんのちょっと平らになっているところ。間違いなくプルームは通ったんですね。


《まとめ》

 放射能に関して、ここは群馬県の中でも最も汚染された場所の一つだと思われます。一ノ倉沢までの舗装道路(旧道)の中央を歩けば、線量は0.1μSv/h以下になりますが、休憩所の芝生の上、道の端や草むらの線量は上昇します。森の中の湯桧曽川沿いの新道は0.1μSv/h以上の場所が多く、ホットスポット(0.23μSv/h以上)があちこちに現れます。

 一ノ倉沢出合の休憩場では、芝生の上でお弁当を広げる赤ちゃん連れの家族もいたりして、それを横目に、はらはらしながら測定しました。訪れる人は誰も、放射能のことなど考えていない様子です。

 

 なお谷川岳山頂は測定していません。ここを超えて新潟県魚沼方面にも放射能は流れたといわれます。山頂付近でもそれなりの汚染が予想されます。


水上町 その他の測定ポイント

諏訪峡歩道 たくみの里 矢瀬親水公園