高崎市 倉渕せせらぎ公園

測定日:2017年9月16日 10:50~ 12:30 曇り 西の風1m

測定地: 群馬県高崎市倉渕町三ノ倉303

測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm・50cmの定点測定

移動測定 平均空間線量 0.086μSv/h


 榛名湖から南西約10Km、車で25分ほどの場所にあります。高崎市とはいっても、深谷市からは1時間半、高崎の駅からも車で小一時間の距離です。山間の谷にある公園ですが、隣に温泉施設を併設し、県内最大級のループ式ローラースライダーがあり、休日には多くの子どもが集まります。

 園内の空間線量はやや高め、山すそにあり、セシウムがたまりやすい条件を備えているのかもしれません。砂礫質の土壌からの自然放射線の影響もみられました。園内2箇所、子どもたちの遊具のそばで採取した土壌を測定した結果は320~350Bq/kgでした。


《 定点測定 》

最上段にある芝生広場。ザイルクライミングがある段です。写真で黒く見えるのは排水溝です。その周りの芝生で0.23μSv/h超のホットスポット。でも50cm高は0.114μSv/hなので、自治体の除染基準以下です。ここには近づかないようにしましょうと呼びかけるより他ありません。

普通の芝生の上です。子供は芝生の上で転がりますので、地上高50cmの測定は意味ありません。地質は砂礫質だと思われますが、芝生の根の土壌のセシウムだと思われます。セシウムは粘土質の土壌に固着しやすく、砂礫質だとその下の地層に沈むようです。あまり汚染のない普通の場所の場合、空間線量は0.05μSv/h前後、土壌は100Bq/kg前後となります。

下の段の芝生広場、遊具前です。地表と50cm高の空間線量の差がないので、これは↓の局所的な空間線量ではなく、芝生広場の全体的な空間線量をあらわしています。あくまで私の主観的な判断ですが、小さな子どもに0.1μSv/h以上の場所で遊んでほしくありません。

写真3と続きの芝生広場、子どもがいちばん集まる場所でしょうか。やはり小さな子どもには高すぎる空間線量。上のグラフでもセシウム137の山がはっきりわかります。

これは駐車場の縁のたまり土。すでに草がびっしりと生えています。土壌測定はしていませんが、1000Bq/kg以上は確実です。ここから川に下りると、水遊び場になります。ここを測定したあと、川岸もはかりましたが、そこでは特に高い空間線量は測定されませんでした。


《まとめ》

 幼児から小学校の低学年の子どもたちが対象の公園です。そうした子どもたちを遊ばせるには、やや空間線量が高いと思われます。空間線量の低い同様の施設のある公園はいくらでもあります。高崎市の観音山ファミリーパークなら、ここのほぼ半分の空間線量です。

 ここを訪れたのは2度目です。1回目は天気のよい休日で、大勢の子どもたちが遊んでいました。駐車場には県外ナンバーの車がけっこうありました。放射能のことを知らなければ、知る人ぞ知る、面白い公園なのかもしれません。


高崎市 その他の測定ポイント

榛名湖観音山ファミリーパーク