群馬県沼田市 21世紀の森

測定日:2017年7月28日 11:00~15:00 曇り 南東の風1~2m

測定地: 沼田市上発知町字高蕨、利根郡川場村大字門前

測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm・50cmの定点測定

移動測定 平均空間線量 0.15μSv/h


《21世紀の森 北半分「森の広場側」》

《21世紀の森 南半分「入り口側」》

説明

 なお、3~6のポイントは環境省(群馬県)の除染基準0.23μSv/h(50cm高)を超えており、公園を管理する「利根沼田環境森林事務所」に調査結果を送りました。除染等の連絡がありましたら、詳細を報告します。

 

▼利根沼田環境森林事務所より電話連絡がありました。

 当会からの通報ポイントを改めて測定、県と相談した結果、群馬県の局所的汚染の除染基準1m高1.00μSv/h以下なので除染せず、様子をみることになったということです。ただし公園清掃として駐車場の隅に溜まった土は取り除き、その結果空間線量は少し下がったと話していました。


《 定点測定 》

写真1 毎年、8月に音楽イベントが行われる森の広場の高台です。3.11後のかなりの高線量時に野外音楽祭を実施することを疑問視した方方が空間線量を測定し、新聞にも載って大騒ぎになったようです。公園管理事務所によると、その後徹底した除染をし、イベント前には芝刈り、草刈、放射線測定もし空間線量を表示しているそうです。駐車場わきの建物に0.08~0.12μSv/h(地上高50cm)と貼ってありました。そしてその隣には今年のイベントポスターが貼ってありました。確かにここはその範囲の線量ですね。ただセシウムのピークはすごいです。そして、決して低線量ではないです。

写真2 以前の写真を見るとこの辺でメインイベントが行われるようです。森の広場に関してはほとんどが県の表示とおりの空間線量以下でした。

写真3 森の広場をでるとだんだんと空間線量が上ってきました。どこも0.1μSv/hを超えています。ここは森の広場の直ぐ下にある駐車場の端です。こことは反対側の木陰で管理業者の方方が草刈作業の休憩時間でお昼寝したり休んでいました。この場所が木陰でなくてよかったです。高線量です、埼玉を測定している時でしたら「わっ、」と避けたのに、あれ、かなり平然と記録している自分に驚きです。

写真4 森の中を測定し(森の中は平均0.15μSv/hくらい)一番下の駐車場まで来ました。くるっと駐車場周りを測定。南東すみに近づくにつれどんどん線量が上っていきます。入り込まないで手を伸ばして測定したほうがいいのでは。駐車場の土を隅に押し退けたたまり土です。さすがにここに入っていつもの目印の旗を立てる気にはなりません。どう考えても放射性廃棄物8000ベクレルを優に超えていること間違いなしです。あー大変なもの見つけちゃったなー

写真5 坂道を一段上った駐車場です。第5駐車場の超高線量と同じ駐車場南東端、第5を上回る超超高線量です。駐車場に降る雨が南東側に流れるように作られているのでしょう。その上にたまり土が積んである。測定するのが憂鬱になってきます。 

写真6 全て同じ造りの駐車場です。段々上に上っていってるのですが、線量も上っていってます。駐車場の舗装面の面積も同じくらいだと思うのですが。3つのスペクトル表を見比べると、空間線量が高くなればなるほどセシウムカウントも多くなります。こんなセシウムのカウント数みたこともない。いったい何ベクレルあるのでしょうか。6年6ヶ月経過のこの数値、もっと高くなっていくのでしょうか?信じがたい線量です。


《まとめ》

県営の広大な公園です。イベントに使われる「森の広場」は除染をしているようですが、駐車場などそれ以外の場所にはホットスポットが点在します。森の中は0.1~0.15μSv/前後です。そして写真3,4,5,6、のようなホットスポットを発見、県に通報しました。が、公園内であっても1m高を基準にし局所汚染との判断で1μSv/h以上でないと除染しないという連絡を受けました。現在、群馬県が示すような高線量地区は考えにくく、群馬県が管理する施設、公園での除染はほとんど期待できないようです。


沼田市 その他の測定ポイント

市民の森、21世紀の森、サラダパーク たんばら高原

 

沼田市の除染基準:公園 50cm高 0.23μSv/h