群馬県 榛名湖周辺

測定日:2017年7月8日 10:50~18:00 晴れ 東の風2~3m

測定地:群馬県高崎市榛名湖町.

測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm・50cmの定点測定

移動測定 榛名湖一周歩道 平均空間線量 0.084μSv/h 

     榛名富士登山道 平均空間線量 0.052μSv/h

 榛名湖畔の歩道、一部車道を歩いて一周しました。東部の船着き場以外は、やや高めの空間線量。水際の草のない部分は、だいたい低線量でした。

 榛名富士は、ケーブルカーで上り、下りは登山道を歩いて測定しました。ケーブルカーのふもと駅の近所は、部分的に高いポイントもありましたが、山頂からふもとまでの登山道はおおむね低線量でした。

 なお、8と15のポイントは環境省(群馬県)の除染基準0.23μSv/h(50cm高)を超えており、群馬県環境保全課放射線・土壌環境係に調査結果を送りました。群馬県から除染等の連絡がありましたら、詳細を報告します。


《 定点測定 》

写真1 どんな場所なのか、どこから観光しようかとまず見に行く案内版の前。いきなりの警告音。どんどん上がり、0.293マイクロシーベルトに。計測中もお子さんを連れた家族とかお孫さん連れた方とか案内板を見に来ています。

写真2 水際の砂地です。湖周遊道で一番低線量の場所です。

写真3 山からの流れが舗装道で止められた所。6年以上経って溜るところに集まってきてしまうようです。線量が高くなってます。

写真4 ジョギング、散策の道から20cmくらい入った草地です。測定中もすぐ隣を二人が走って行きました。

写真5 草地とアスファルトの間は約2メートル。左側は林になっています。ほんの少し木々の中に入ると線量は上ります。地表と50cm高の線量がほとんど同じです。また、アスファルト側では50cmのほうが高くなってます。局所的な汚染ではなく面的に汚染されているようです。

写真6 写真5から南へ10mくらいの場所です。草も刈ってあり普通に人が入って歩けるところです。あまりの高線量に驚きでした。セシウムのピーク(山)にも驚きです。近づかせたくない場所です、特にこどもは。

写真7 測定時下界では35度超えの真夏日でした。標高約1000mの榛名湖もそれなりに暑くこの下草の刈ってある木陰にはたくさんの人がテーブルを広げ寛いでいました。悲しいことにこの木陰どこを測っても警告音(0.1μSv/h以上)が鳴りっ放しでした。

写真8 細いせせらぎをはさんだ林間1と2です。こちらも1と同様の、いやそれ以上の高線量で環境省(群馬県も)の除染基準0.23マイクロシーベルト(50cm高)を超えるところがありました。このすぐ隣にはビニールシートに寝転び読書をしている男性が。その向うには食事中の子ども連れの家族、カップル、若者グループとたくさんの人が涼を求めていました。下草を刈ってきれいにしたらそこに人は来ます。人が集まると予想される場所は、環境省の除染基準にとらわれることなく、放射線の低減化措置が望まれます。

写真9 湖の南東にある草の広場です。やっと埼玉県の平均的空間線量の場所がありました。ここは広々していて景色も良いところです。ここならお弁当を広げても大丈夫そうですね。

写真10 写真奥に見えるのが駐車場のアスファルトです。木の下ですが駐車場の端よりは低い線量でした。この駐車場の隅はどこも0.1マイクロシーベルトを超えてました。

写真11 ロープウェイで上った榛名富士の山頂です。富士の名のとおりきれいな円錐のかたちの山です。かなり勾配もあり山頂は超低線量でした。セシウムのピークも見えません。

写真12 登山道を下って行くほどに徐々に線量が上ってきているかな?

写真13 ヒーヒー言いながらやっと辿り着いた登山口。(登ったのではなく、下りて来たのですが)舗装道路との境の溜り土です。ハッキリとしたセシウムのピーク(山)もあります。

写真14 東側の湖畔、開けた人の行き来の多いところです。榛名湖では比較的空間線量の低い場所です。

写真15 5時過ぎて最後に測った南側駐車場の入口付近です。写真右上は案内版です。普通に車から降りた人が通る場所です。昼間駐車場はいっぱいでした。たくさんの人が通ったことでしょう。恐ろしくなるほどの数値です。


《まとめ》

ある程度高いことは予想して測定に行きましたが、これ程とは思いませんでした。榛名湖は高速道路からも近く、温泉もあり、観光地です。測定日は土曜日だったこともあり本当にたくさんの観光客で溢れてました。最初にお話しした家族は1歳の男の子と2ヶ月の赤ちゃんを連れた若い夫婦でした。この時は東側の比較的線量の低い場所でしたので、放射能より日差しのほうが気になりました。測り続けて北へ行くほどに空間線量が上がってしまい、まして人の集まる場所が高線量、小さいこどももいます。どうしたらいいのでしょう。


群馬県 その他の測定ポイント

赤城山(大沼・小沼・覚満淵・地蔵岳)、川場村田園プラザ、沼田市民の森 

 

除染基準:群馬県 環境省の除染基準に従う。公園 50cm高 0.23μSv/h